結婚式の引き出物の相場は?贈る相手別の金額についてご紹介します。
結婚式に参加してくれたゲストへの感謝の気持ちとして贈る引き出物。
カタログギフトや食器など、贈るアイテムの選定や価格設定、
ゲストによって贈り分けを行うかどうかなど、考慮すべき点が多岐にわたります。
今回は、外部機関の調査による先輩カップル400名へのアンケート結果をもとに、
引き出物を選ぶ際のヒントとなる親族・上司・友人・夫婦ごとの最新相場や贈り分けの実情を紹介します。
■本記事の監修■
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引き出物の贈り分けが主流に!先輩カップルの実態
引き出物の贈り分け傾向
引き出物の贈り分けについて先輩カップルに質問したところ、過半数が贈り分けを実施しているという結果が出ました。
特に多いパターンは「2パターン」で、全体の31.6%を占めています。
親族、上司、友人・夫婦などゲストの顔ぶれに応じて品物の内容や数を変えるカップルが多数です。
贈り分けの理由
贈り分けをする主な理由は、ご祝儀の額に応じて引き出物を選びたいという意向からです。
親族や上司、友人それぞれの関係性に見合った品物を選ぶことで、感謝の気持ちをより伝えやすくなります。
地域や親の意見の影響
エリアによっては、地元の風習や親の意見が大きく影響するケースも多いです。
これらの要素を考慮に入れて、地域特有の引き出物を用意することも一案です。
贈り分けのコツ:ゲストの関係性や好みに合わせて選ぶ
贈り分けの基本原則
引出物の贈り分けは、ゲストとの関係性、性別、年齢層、家族構成などに基づいて行われることが一般的です。
それぞれの好みや生活スタイルに合わせた品物を選ぶことで、より満足度の高い贈り物を提供することができます。
以下に、具体的な贈り分けパターンを紹介します。
関係性による贈り分け
親族・上司・友人別
親族、会社の上司、友人といったゲストとの関係性に応じて、引出物の価格やグレード、品数を変えるのが基本です。
親族や上司には高価なものを、友人ゲストにはそれよりもカジュアルなものを選ぶことで、
ご祝儀の金額に見合った贈り物を提供します。
性別による贈り分け
男性・女性別
男性と女性では好みや喜ばれる品物が異なるため、性別ごとに贈り物を選ぶことも効果的です。
例えば、同じブランドの食器でも、デザインや形を変えるだけで、男性と女性それぞれに喜ばれる贈り物となります。
年齢層による贈り分け
世代別
世代ごとの好みに合わせて品物を選ぶことも大切です。
若い世代のゲストには洋食器やスタイリッシュなアイテムを、年配の親族や上司には和食器や縁起物を選ぶと、より喜ばれる贈り物となります。
家族構成による贈り分け
シングル・夫婦・ファミリー別
ゲストの家族構成に応じて贈り物を変えるのも有効です。
一人暮らしのシングルゲストにはコンパクトなアイテムを、夫婦にはペアで使えるもの、
ファミリーには家族で使える実用的なアイテムを選ぶことで、生活スタイルにマッチした贈り物を提供できます。
注意点
贈り分けのパターンが多すぎると、管理が煩雑になったり、
友人同士で内容や価格の違いが明らかになったりするリスクがあるため、注意が必要です。
贈り分けはほどほどにして、全体のバランスを考えながら選びましょう。
贈り分けのポイント:失敗しないための重要な配慮
見た目の統一感を保つ
大きさを揃える
引き出物の大きさはなるべく同じものを選ぶことが大切です。
金額が同じであっても、明らかにサイズが異なると、小さな引き出物を受け取ったゲストは不満に感じることがあります。
内容にこだわることも重要ですが、見た目の統一感を忘れないようにしましょう。
同じ袋を使用
引き出物を入れる袋は、全てのゲストに同じものを使用することをお勧めします。
異なる袋を使用すると、他のゲストと違う理由を気にしてしまうかもしれません。
特に持ち込みの贈り物がある場合でも、会場で提供される紙袋で統一するのがベストです。
テーブルごとの配慮
同じテーブルで品数を揃える
披露宴会場では、ゲストが着席した時に引き出物が椅子の上にセットされていることが多いです。
そのため、他のゲストの引き出物袋の中身が見えてしまう可能性があります。
特に親しい友人や家族が同じテーブルに座ることが多いため、同じテーブルでは引き出物の内容や品数を揃えることが重要です。
親族への引出物相場は5,000円以上が68%を占める
親族への引出物の金額相場
先輩カップルへのアンケート結果によると、親族に贈った引出物の金額相場は3,000円~15,000円以上と、幅広い金額帯が特徴的です。
最も多かったのは5,000円~6,000円の範囲で21.9%を占めていますが、
全体の68.1%のカップルが5,000円以上の引出物を贈っています。
地域の風習と親の意向
親族への引出物選びには、地域ごとの風習や親の意向が大きく影響することが多いです。
そのため、誰に何を贈るかについては、事前に両家に相談しておくことが重要です。
年配のゲストに適した贈り物
親族には年配のゲストが多いことから、和食器や縁起物が人気です。
こうしたアイテムは、年配の方々に喜ばれる傾向があります。
遠方ゲストに配慮した贈り物
遠方からのゲストが多い場合は、持ち運びに便利なカタログギフトもおすすめです。
カタログギフトは、グルメや体験などさまざまなジャンルから自由に選べるため、贈る側も受け取る側も満足度が高いです。
上司への引出物相場:5,000円~7,000円
上司への引出物の金額相場
先輩カップルが職場の上司に贈った引出物の金額相場は5,000円~6,000円が最も多く、
さらに10,000円以上の品を贈ったケースも10.9%にのぼります。
上司への引出物には、グラスや器など趣味や嗜好に合わせたこだわりの逸品を選ぶことが推奨されます。
ご祝儀に見合った引出物
上司からは同僚ゲストよりも高額なご祝儀を頂くことが予想されるため、ご祝儀の金額に見合った引出物を用意しておくことが安心です。
適切な引出物を選ぶことで、感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。
主賓への特別な引出物
引出物のランクアップ
上司を結婚式に主賓としてお招きする場合、スピーチや挨拶、乾杯など重要な役目をお願いすることが多いです。
そのため、主賓への引出物はランクアップした品や品数を追加するなど、
同僚ゲストとは差を付けて贈り分ける配慮が大切です。
夫婦への引出物は1セットが主流:相場は5,000円
夫婦への引出物の基本
夫婦で結婚式にお招きした場合、引出物は夫婦で1セット贈るのが一般的です。
頂くご祝儀の金額は夫婦連名で50,000円が相場とされ、
その1割にあたる5,000円が引出物の金額相場として多くのカップルが考えています。
引出物の内容
夫婦への引出物としては、家族で使える食器やキッチンツールが人気です。
これらのアイテムは実用性が高く、家庭で重宝されるため、多くのカップルに選ばれています。
小さなお子様連れのゲストへの配慮
小さなお子様連れのゲストには、絵本やぬいぐるみなどのちょっとした贈り物を添えるのもおすすめです。
こうした配慮は、ゲスト全員に対する感謝の気持ちをより一層伝えることができます。
友人への引き出物相場は3,000円~4,000円!
友人ゲストへの引き出物の金額相場
先輩カップルが友人ゲストへの引き出物にかけた金額の相場は3,000円~4,000円です。
この金額帯を選んだカップルは全体の44.4%と半数近くにのぼります。
人気の引き出物アイテム
友人ゲストには、好きなものを自由に選べるカタログギフトが非常に人気です。
カタログギフト以外にも、食器などの品物を贈る場合がありますが、
価格は同じにして、男性・女性、独身・夫婦、ファミリーそれぞれに合った贈り分けをすることも多いです。
贈り物の選び方
友人ゲストへの引き出物は、肩肘を張らず、オシャレで実用的な品を選ぶ傾向があります。
ゲストに喜ばれるアイテムを選ぶことが、感謝の気持ちを伝えるポイントとなります。
地域によって大きく異なる引出物の相場と品数
エリア別の引出物事情
結婚式の引出物は、地域ごとに考え方や風習が大きく異なることがあります。
例えば、北海道や沖縄ではご祝儀制ではなく会費制で行われることが多く、そのため引出物を用意しない場合が一般的です。
用意する場合でも、費用の相場は1,000円~2,000円程度です。
引出物の品数と内容
引出物に入れる品数も地域によって異なります。
一般的には引出物と引菓子の2~3品が主流ですが、3品や5品などの奇数で揃える地域もあります。
また、縁起物として鰹節を入れるなど、用意すべき品物が決まっているエリアもあります。
まとめ
結婚式に参列してくれたゲストに対するお礼と感謝の気持ちを込めて贈る引出物は、
地域の風習や両家の意向に合わせて選ぶことが重要です。
親族や上司、友人など、ゲストの顔ぶれによって贈り分けを行い、地元の習慣を尊重しながら、
ふたりの結婚の記念にふさわしい引出物を選びましょう。
最新の費用相場や先輩カップルの経験を参考にしながら、ゲストに喜んでもらえるステキな引出物を用意することが大切です。
感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、結婚式がより一層素晴らしいものになります。